last update: 2012/1/4

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poems and tales written by loiol(ロロ井)
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りんく 
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2012/1/4
明けましておめしゃす(^ω^)!ことしもスローペースでオフビートるお(^ω^)
mistoa vol.8、いよいよスタートです!
openingから始まって、first issueとsecond issueの二部構成ですお(^ω^)
firstもそろそろ出るので要ちぇきらー(^ω^)!

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2011/12/16
あそびで8ビットなトップ絵にしてみたお。ゲーム作りたいなあ。
オリジナル以外で作るなら、けいおん!のキャラのアクションゲーム。イメージはモンスターランド(PCエンジンにおけるビックリマンワールド)的な感じで。迷宮組曲でもいいかな。

改めてついったーにはまってますが、やっぱこれって気軽だよね。140文字?っつー制限もあるけど、日本語だと英語に比べて長い内容が書けるから小気味良いサイズで脳のあれこれをアウトプットできる。それをあとで吸い出してbotで発信して眺めてるけど、それらをピックアップして作品に反映させるのも楽しい。個人でカットアップ、ミックスアップするっていう。文章のDJしちゃうよ!的な。つまり言葉のサンプラー?もうちょい使い方なんとかしてシーケンサー的なウェブサービスがあればいいのになあ。いちいち再構成をコピペでやるなんてださすぎる。もうちょい何とかならないかなあ。

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2011/12/5
かさはらさんとの合作サイト心はチョコレート、時々ピクルスの第三話、第四話がうpされております事をここに告げます。ちぇっくでぃすあうと!!!不思議な事に自分で書いたものなのに、かさはらさんに絵とタイトルをつけて頂いて飾って頂くと、誰か他人の作品に見えます。こういう感情を私は嬉しいもの・誇らしいものの一つに数えます。かさはらさん、ありがとう。アフリカに行って綺麗な結晶石を見つけて、差し上げたい気持ちなのです。

あとあと、私のbotをついったーで作ってみたのです。こちら→http://twitter.com/#!/loiol_bot
これもなんか他人みたいで面白いです。私はこういう一人遊びがほんとに好きだなあと自分に心で語り掛けつつ、ぱーんと飛び散りたいです。


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2011/11/22
mistoa、だいぶまとまってきました(^ω^)
皆々様、ほんとうにありがとうございます(^ω^)

あとね、かさはらさんとの合作サイト心はチョコレート、時々ピクルスの第二話がうpされておりますのでもしっていうかぜったいみて!!じゃないとパン食べ過ぎる状態になるんだからっ!!

たんぶらーは良い絵があって困りますよほんと。
あとついったーで良い絵を描く人をたくさん知れてうれしいわたし(^ω^)

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2011/11/17
こんにちは(^四^)わーいかさはらさんのサイトが続・センター北の流星になってるううう!!
okさん、めーうお願いしますぬ。あっとは@ですお。
たんぶらーおもしろすぎる。脳がとける。
ついったーもおもしろい。脳がどうかしちゃう。
最近いくらが大好きです。
パンも好きです。

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意味の言葉集
「FLOW MOTION」
すうすう子猫  サンルーフのおかげで助かる  飽和したココア  簡単な飲み方  踊らされる頃  目薬の歌  丘から砂をかけていく  しっちゃかめっちゃか過ぎる  楽しい了見  真理と計算が交差  爬虫類時代の記憶  引き出しの奥の痛覚 ☆ 机の裏のこしあん 見知らぬ人と洞穴で  嘘の鳴き声  かわいい鉄  良い躊躇  居なくて正解  新聞ボーイ  プリズムの電車  輪郭の記憶  地下室の花  絶体絶命の散歩  夢の派生  一度も会わない人リスト  結晶式  水上のぺぱろにあ  擬人化された空気  象図鑑  全体的なパイ  ぱりぱりのパリ  光のつぶ  宝物の夢  喉おどり  小粋な供養  ピーチ色の先生  タコならポン  パリおやじ  コーラの骨格  絶望のホイミ  ゼロのロゼ  緑色の歯と黄色の歯  タクシー内のプロ  たいそうな吸盤  虚無卒業生  レベル8の島  おびただしい駅  ぽみゅにけ〜しょん  夏の是正  コロコロ心  え?うむ。  一個ドミノ  球体のほほえみ  墨姉  56バナナ  セクレタリ・パセリ  六角カラム  のんのんクラブ  煎りラム酒  近い知覚  二乗する示唆  宮殿カード  干し地球儀  むちゅむちゅ宇宙  或る胃  寝る熱



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2011/11/11
お話
「パーティー 1」

 今日はリ;インカーネーションデイだから、空がやけに近いな、とヒルデが言った。見上げてみると確かに近い。まるで頭上1メートルから上は全て空みたいだ。空と言っても宇宙だ。宇宙と言っても今日は明るい。淡いエメラルドグリーンのソーダ水みたいな色をしている。なんたってリ;インカーネーションデイなんだから。そうして僕−羊の被り物をしている−と、ヒルデ−孔雀の被り物をしている−は、てくてくと荒野を行った。

 この日にはパーティーがあるのだ。世界中から動物の被り物をした子供たちが集まってくる。ねえ、ぞくぞくしねえか?言葉もさ、文化もさ、違うやつらがしゃらしゃらしながら来るだなんてさ、きっと凶暴なやつも混じってるぞああたまらない!昆虫を食べるやつだっているはずだよな!?ってヒルダは活き活きした瞳を被り物の目の開いた所から光らせる。そのちらつく光が空のソーダ宇宙のぷちぷち弾ける様子に似ているな、と思いながらぼくは、殺されちゃうかもしれないよぼくたち、と言った。ヒルダは、うひひひひやっつけてやる、と笑った。

 途中で、キリンの被り物をした子が西の方から少しずつ近づいてきた(角度で言うと、ぼくらとその子は同じ方向に進んでいるがそれぞれ10度ずつ近づきつつあった)。だいぶ前からぼくはその子に気づいていたが、ヒルデはついにもう20メートルくらいの時に突然「おい、キリン!!」と乱暴に声をあげた。
 キリンの子はびくっとして2秒止まって、な、なあにと言った。背が低い子だから首長の被り物が重そうだった。ヒルデはずかずかとその子に近づいて、昆虫くうか?と言った。ヒルデは言葉遣いは男の子そのものだが女の子だ。キリンの子も見た目と声からして女の子だろう。二人の身長さは20センチほどある。

「・・・こんちゅう?」
「虫だよ!食うんだろ?食って見せろぼりぼりとよ」
 ヒルデはポケットから死んだアカミグイ(細長くて牙がある虫)を取り出して言った。キリンの子はかぼそい声でひっと言って逃げるそぶりをする。ヒルデは続けて、細い足しやがって逃げてみろすぐ追いついて捕まえてやる捕まる気分を味わわせてやるよ虫みてえによ、と言った。その子はこてんと転んでしまった。はずみで被り物が落ちて、栗色ウェービーヘアがふあさと舞った。みかねたぼくは、ヒルダを左手でやめなよと制しながら右手をその子に差し出した。

「ごめんね、ひざ痛くない?ふざけてたんだこの−孔雀を被ったのはヒルダって言うんだけどね−ヒルダは。ほらヒルダあやまりなよ」
「なんでよ、こんなキリン」
「やめなって。ほんとごめんね、君もパーティーに行くんでしょう?せっかくの気分を壊しちゃって、まったくヒルダ、さっさとごめんって言いなってば」
「お前、ほんとに昆虫くわないの?じゃあ今日から食えよ今から食えよほら」

 キリンの子−名前はアスナ−は、その後わんわん泣いて、ヒルダはふてくされてごめんて言いながら雲飴をあげようとしたらアスナは孔雀の羽が良いというのでしぶしぶ差し出すと彼はようやく泣きやんで、それでぼく達三人は一緒にまたパーティーへ向かう事になった。くすんくすん言うアスナと手をつないだら彼の手は小さく柔らかく、また暖かかった。
 ヒルダがアスナに、お前のそのスライム質のピアスいいな、くれよと言ったらまた彼の目にじわあと涙がたまったので、泣くな泣いたら虫食わすと告げると、はたして彼はうああんああんと泣き出した。彼の泣き声はひどく心地良いなあガラスの鳴る音みたいだなあと思ってじっと彼の顔を見つめていると、向こうから「こらー!」という声がした。

<続く>

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2011/11/7
こんにちハワイ、ろろいでーす・・
flavorsってなんですか?おんらいんぷろふぃーる・・?うーんかっこいい!作ってみました(^ω^)

プロフィール


2011/11/4
こんにちハワイ、ロロ井でーす。
うひひひー、赤身レコーズさんから作品リリースしてもらっちゃったんだぼく!
こちらですお
あーもううれしいなったらうれしいな!はあはあするお!はあはあしすぎて息がくっ、くるしいっ(^ω^)

それからくろ谷はるむさん、というイラストを描かれる方がいらっしゃるんですが、とってもとっても素敵なのです。素敵すぎて思わず嫉妬してしまうくらい。この方、すっごい私好きだなーって思ってるんですおっ(^ω^)

それから私信なのですが、ok1900さん!!!ああ、なんてことでしょう。復活なさってたのですね。ていうより私の活動を気にかけて頂いてたなんてー。たぶんokさんが一番古く私の活動を見て頂いている方だと確信しています。嬉しいです。どうぞこれからもよろしくお願い致します(^ω^)


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2011/11/3
こんにちハワイ、ロロ井でーす。
えっとねえ、かさはらさんと合作させて頂いた心はチョコレート、時々ピクルスが、新しく構成されましたーっ!
心はチョコレート、時々ピクルス

もうね、かさはらさんに構成頂いたんですけど、みた瞬間わたし「きゃっほーっ!」って言いながらシャンパンをぱーんって開けましたからね・・でチートスをざくざくって手づかみですごい速さで食べましたもん。それくらいのエナジーなんです。柑橘系のお花の香りがただよってると思います。

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お話
「境界」
 ざーんざざーんと浜辺で波の音がする。夕焼け色が全てを包んでいる。与平は手ぬぐいに海水を染み込ませ砂浜を渡って防風林の先の丘の上までゆく。丘の頂上には岩に埋め込まれた壺があり、そこまで行くと手ぬぐいにはほとんど水が残っていない。絞ってやっと2、3滴くらいだ。そうして与平はまた海水を取りに行く。
 彼がこうやって少しずつ水を壺にためてもう随分長い時間が過ぎた。その間、夕日はずっと落ちずにいる。彼は眠くならず空腹にならない。ただひたすら水を運んでいる。つまり世界は彼が水を運ぶために一時的に休止している。
 彼はこの業務に従事し続ける義務がある。この義務は、海の水が残らず壺の中に納まる時まで続く約束なのだ。途方も無い年月を要するのは明白だが彼はやり遂げねばならない。

 そうして、長い長い時を経て、やっと彼は全ての海水を壺に収める事に成功した。へとへとに疲れた与平はどっと横たわった。
 すると光芒の人がすうと立ち現れてこう仰った。
「海水を壺に全て収める。これが一である。この一の出来事を、一万リネあつめなさい」
「そんな・・・リネとはなんですか」与平が聞く。
「一リネとは、四百カイネが五千回繰り返された事である」
「カイネとはなんですか」
「一カイネは、三万回に等しい」
「・・・」

 与平は、砂浜で計算してみた。三万回=一カイネ。四百カイネ=三万×400=一億二千回。それが五千回というと、一億二千X5000=6兆回・・・・・。それが一万回・・・・・
 与平がぶるぶる震えていると、すでに光芒の人の姿は無く、ただ波の音だけがざーんざざーんと響いていた。

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2011/10/27
ロロ井ですぅ。
過去に書いたものを抜粋してtumblrにまとめてみました。みにくいかなあ。tumblr好き。
「loiol作品集成」

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2011/10/25

こにちはロロ井です(ご存知無い方のために一応説明させて頂きますと私の名前loiolというのは、発音すると「ろろい」、転じてロロ井なのです)。
1.りんく、修正しました。
 私の敬愛するかさはらさんが以前主催されたウェブマガジン「Ichor」が、装い新たになっておりますます。
 http://wpb.imagegateway.net/guestroom/BexTXjyd
 まるで本の様。本好きな私は喚起です。アフリカに行って綺麗な結晶石を見つけてかさはらさんにあげたい気持ちになりました。

2.久しぶりに、に登りました。

3.mistoa、幸いにもご参加頂ける方がいらっしゃいましたので進めたいと思います。ありがとうございますぅぅ・・。




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お話
「餅兵」

 峠を歩いていると向こうから白い人が来た。通りすがる際に会釈をしつつちらりと見ると兵隊を模倣したロボットだったが妙につるんぷるんとしている。
 あの、と声をかけるとウィーンと音がしそうな動きで振り向く。しかし音はしなかった。あなたの素材はなんですか、と尋ねると彼の胸の部分がむにっと「餅」の字に浮き上がった。御餅なんですね、というと「うん」という字に浮き上がった。
 御餅の兵隊さんかあ、というと少し照れた様な顔をしてまた行ってしまった。空を見上げると夕暮れ色だったので私は歩を早めた。




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2011/10/18

こんばんは、loiolです。
とぷ画、おいてみました。

りんく、修正しました。わーいかさはらさんの新しい絵だー!パラさま、滝本さん、うちださん、西直さん、蛍田さん、Gabb--さん、よしえさんの安定感っ安心できました。brain damageさんは思えばunderground agitation時代からリンクさせて頂いてます。この方の見て自分でホームページ持ちたい、と思ったものです。キさん、きっふーさん、それからu_さんまでいなくなてしまた・・吉川さんの文章好きだったんですが・・残念。あ、木下絵理夏さんが復活している!!ユーテラスさんもとまっちゃっている・・・

それからmistoaのウェブ拍手でメッセージしてくださいました方へ。まったく同感です。ずっとそこにあると思うのは間違いですね。少しずつずれてはがれちゃいますもんね。さびしいですけどさびしいって気持ちもなくなっちゃってあるのはデジャブだけですもんね。デジャブって影みたいですよね。本体がないとダメっていう。でもその本体が幽霊だったら影って成立するんですかね?

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お話
「緑葉」

「で、なんで私なんですか?」
 アコは、ぱるぱるさんに尋ねた。事のきっかけはこうだ。アコは学校の帰りに下北沢で降りて、時々食べるおいしいアイスクリーム屋さん「あはは」へ寄ったのだ。そうして250円のアイスクリームを買ったのだ。うひひーこれおいしいんだよねーって内心思いつつ一舐め目をしようとしたら、妙にアイスが固かったのだ。否、固いてもんじゃない。石の様だった。石なのに冷たさはそのままだった。そして妙だった。その原因は音がまったく無くなってしまったからだ。見上げると「あはは」の店員さんが笑顔でお客にお釣りを返す状態で止まっている。貰おうとしているお客さんも手のひらを差し出したまま止まっている。歩道を歩く人、自転車のおばちゃん、車、塀から飛び降りる途中の猫、止まっている。

 止まっているのもいいけど、アイス食べてからにしてほしかったな。っていうかなんで私だけ。めんどくさいから早く動かないかな、とアコは思った。そうしてガードレールに腰掛けてぼおっと待っていた。ずっとずっと待っていた。時間に換算するとたぶん3時間くらい。でもずっと周囲は止まって昼下がりのまま。

「君、のんびりしているなあ」
と声がしたのでみると、それがぱるぱるさんだった。見た目は普通の中肉中背のサラリーマン。あの、あなたが止めたんですか?よく知らないけど。たぶん普通わーとかきゃーとか何コレー何このジョータイーとかリアクションするんだろうけど私めんどくさいから普通ですいませんけど早く元に戻してくださいな、と言うと
「ごめん、ちょっと頼みがあるんだわ」
とぱるぱるさんはどこからともなくアイスクリームを差し出して言った。そのアイスは普通のアイスだったのでアコはそれをぺろぺろしながら話を聞く事にした。

 ぱるぱるさんが言った事は、おおまかに以下だった。っていうか以下しか言わなかった。
・ぱるぱるさんは宇宙を作った人の代理的な存在で、実体というより概念に近い。現在サラリーマンに見えるのはアコと会話するための仮の姿であるため。
・今宇宙は大変な状態なので、一時停止して元に戻す作業が必要。それをできるのはアコだけ。

「で、なんで君なのかというとだね、君しかできないっていうか偶然っていうかまぁ必然が超たくさん積み重なったためなんですよ」
 二つめのアイスをぺろぺろするアコの隣に腰掛けながらぱるぱるさんはそう言った。ふーん、っていうかなんでぱるぱるさんって言うんですか名前、と聞くと、本名がパルマセドリカ・キサメカナ・キュフだからだよという。っていうか概念なのになんで名前あるんですか。誰が名づけたんですかと聞くと、名前っていうかまー区別するための記号で、宇宙を作った人がつけたんだよ、という。
 
「で、引き受けてくれる?っていうか引き受けてくれないと時間は元に戻せないんだけど」
「宇宙作れるレベルの人がなんで自分で直せないの?つか私も宇宙の一部な訳で一部が全体を直すって変じゃない?よく分かんないけど。っていうかやりたくないから別の人にしてもらえると助かる。私も止まったまんまでいいからさ」
「ごめん無理」
「えー。じゃなにすればいいの?」
「えっとね、これに乗って欲しいんだまず」
 ぱるぱるさんの指差した先には2メートルx3メートルくらいの白い板が。
「んで、乗って宇宙に行って欲しいの。大丈夫、空気とか大丈夫。痛い事もないし第一お腹とかもすかないし。で、君の左手に植物を植えるの。すぐ育つから葉っぱをむしってぽいぽい捨ててほしいの。終わったら植物何の痛みもなく取れるから」
「そんだけ?」
「そんだけ」
「うーん。楽そうだね。じゃあいいよ、宇宙とか楽しそうだし。でも一人じゃつまんないなぁ」
「えっとね、離れててもぼくに連絡できるよ。ぱるぱるさーんって言えば、なーにーって答える。本よみたーいって言ってくれればすぐ送るよ。テレビも見れるし音楽も聴ける。この白い板の中だけ時間軸いじってあるからネットに繋いで他の人たちとチャットとかもできるよ。ブログやってもいいし」
「えーっと時間軸をいじる?」
「つまり現実は止まってるけど、止まってない仮設定の世界を同時進行で流しとくんだけどね、そっちに繋いどくの」
「なーる」
「まー運動とかできないけど基本時間止まってるから病気とか老化とか無いからおk」
「便利だねー。てか私基本あんま動かないからおk」
「じゃちょっと悪いけどお願いできるかな」
「うーん、やらないと止まったまんまなんでしょ。しょうがない、救いますか、世界を」
「たのみますよ」

 そうしてアコは白い板に乗ってすいーっと宇宙へ行った。大気圏を抜けると宇宙はきらきらと美しかった。ぱるぱるさーん、宇宙綺麗なんだけどさー、ちょっと暗いんだけどー、と言うとパッと全体が白くなった。
「どうー?」
「あ、いいよこの感じーさんくすえにうぇいー」
 そして手に生えた植物をむしゃむしゃむしってぽいぽい捨てるアコ。彼女が進んだあとに、はっぱが続いていく。送ってもらったラジカセでお気に入りの音楽を聴きながら、テレビを見ながらぽいぽい捨てる。捨てる。捨てて捨てて捨てて捨ててすててすててすててステテステテステテステテテテテテステステテステステテステ。



 すっごいたくさんのじかんが過ぎたけど、アコはそんなに飽きなかった。眠くないしだるくないし、気持ちはいつもあの時間が止まった時のまま。ぱるぱるさーん、このむしる作業いつまでやんなきゃいけないのー?
「えっとねー、宇宙が80%以上その葉っぱで埋まった時までだよー」
「80%ー?」
「80%ー」
「宇宙の空間全体の内の80%ー?」
「そうー」
「うひー。無理ゲーすぎるー」



 そうして84729164819827394813729401782398476123843298984376219874627381982734627832918746201439917287369482719827346492871268273908126482791827426年後、宇宙の80%は緑の葉っぱで満たされて、再び時間は動き出そうとしていた。

 時間が動き出す前、ぱるぱるさんはアコにこう告げた。
「アコちゃん、おつかれー。今ねー79.9999999999999%だからもうちょいだよ」
「おつかれってレベルじゃなくない?」
「うんまーね。今のアコちゃんすっごいもんね」
「ったくなにやらせるんですかって感じ」
「ごめんにゅ」
「てかさ、また時間が動いたら元の状態に戻って、この経験の記憶もなくなるってのは分かったんだけどさ、私が過ごしたこの時間ってどこに行っちゃうの?」
「みんなが止まってる間にアコちゃんが過ごした時間の事?うーんとね、これはある意味逆行するんだよね」
「逆行?」
「つまりアコちゃんが過ごしてくれた時間分、時間が止まった瞬間から過去に揺り戻っていくの。時間が逆に進むんだね。で、その時間分戻ったら、それがまた正常に進んでいくの。振り子みたいな感じかな」
「んーと、そうすると行って帰って行って帰ってってやってると段々振り幅がせばまるよね」
「うん、でその内、止まる」
「止まっちゃっていいの?」
「うん。そういうもんだから」
「そっかぁ。っていうかぱるぱるさんと離れ離れになるのちょっとさみしいなぁ」
「あ、だいじょぶ。ぼくはぼくで、実はアコちゃんの世界の一人として生活してるから」
「うそほんとー?それが一番びっくりだわー」
「でしょ?時間が元通り動いたあと、アコちゃんに会いにいくよ」
「でも私の記憶なくなっちゃうじゃん?」
「そこは何とかなるから」
「うそなにそれ便利w」
「じゃそゆ事で」
「じゃぬー」

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 そしてアコはアイスクリームをぺろっと舐めた。




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2011/10/18

こんばんは、loiolです。
生きております。長らく放置してしまいました。まずmistoa関連でお声がけしておりました皆様方には心よりお詫び申し上げます。参加して下さいお願いします、と言っておきながらこの体たらくでまったくもってお恥ずかしい限りです。合わす顔がございません。

事情としましては、色々な出来事が短期間の内に集中し、亡くしたり生まれたり去ったり構築したりし、心身ともにそれらの対応に時間を割かざるを得ない状況におりました。今、ようやくこうしてネットに文章を乗せられる様になりました。

連絡手段としてのメールアドレスは長期間アクセスしなかった事により、アカウントが閉じられてしまい、頂いていたかもしれないメールは一切見れておりません。特にmistoa関連で、どーなっているんだ的なご連絡を頂いていたかも知れませんが、申し訳ありません。お詫びしたくともメルアドが消えてしまっていてご連絡もできませんでした。新しいアドレスは、undergroundagitationあっとgmail.comです。一切がっさい、こちらまでご連絡頂ければ幸いです。

どこから再度始めればいいのか分かりません。でも文章はやっぱり書きたいです。とりあえず、残っていた文章を載せて、それからこれから新しい文章を少しずつ載せていきたいと思います。

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お話
「忘却」

 デジャヴを体験する時、ふと「この場面をどこかで見た気がする」と思って、そしてすぐにそれが思い違いだったという気がして、そうしてその気持ちは淡く溶けてしまう。忘却の河に流れていってしまう。夏の日の氷の様に、サーカスが去った跡地の様に。

 ただし思い違いだった、という気こそが思い違いかもしれない。それは確かに過去にどこかで見たのかもしれない。何かの作用で、それは思い違いだったと思わされるのかもしれない。脳の一機能かもしれないし、得体の知れない何かがそうさせているのかもしれない。もしくは確かにそういう夢を見て、その感触が記憶を司る脳の部位に擦り寄っているのかもしれない。ポケットの中で恋人と握り合った手の感触の様に。何の心配も無かった頃に母におぶられた背中の体温の様に。

 確かに、それを一度手にしたはずだった。そうしていつしか忘却された。燃えた紙は戻らない。しかし確かに以前は存在して、書きつけられていたものがあった。灰は風に舞い上げられてゆく。失われてゆく。燃やされた紙も、燃やした火も、後になっては確証しようが無い。でも感覚は生き残って、淋しそうに追憶の波間に揺れている。

 ねえ、そうして新しい似たものを探すのかもしれない。重ねた唇の感触を、もう一度欲しがっているのかもしれない。そうしてデジャヴは起こって、そうして昔の感覚の匂いが少しだけ漂うのかもしれない。

 そういう感覚が私の頭をよぎったけれど、私はそれをあなたに託して、私自身はその感覚を忘却する。そしてあなたからまた別の誰かにその感覚が伝わって、広がっていく。そうして私は、どこかで同じ感覚を持った人とキスをする時、デジャヴはもう溶けて、そうして心に暖かい灯りが宿ると信じる事にしてしまって、あとは忘却の河のせせらぎに耳を澄ますのです。

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お話
「饗宴」

 喉にピアスをつけたピーチ色のしゃぼん玉の憂いを題材としたロゼを開発したレベル17のあばずれが不機嫌そうに頬杖をして干した星をくちゃくちゃと下品に噛んでいる。あごが動くたびに原色の耳飾り、髪飾り、首飾り、それから7000年前に作られた邪悪な腕輪がじゃらじゃらとけだるい音を立てる。
 彼女のいる台座はてんででたらめな数式とみだらな拷問についての幼児用のカルタ、それから皮付きのバナナがいっぱいつまった胃の剥製が飾られていて、それらを遠くから眺めると「虚無」の字に見えるようになっている。周りには未開封の流線型のプレゼントがそこらじゅうにころがっていて、彼女はいらいらしたらそれをぐしゃぐしゃに好きなだけ踏み潰す。
 ある悲惨な供養のために使用する呪文を彼女は作らなくてはならなかった。彼女は古いふるい今ではもう誰も喋らなくなってしまった言葉で書かれた学術書に目を通しながら聾唖の召使に音楽団による演奏を手配する様に伝える。するとカーテンの奥から不確かでグロテスクで色とりどりで他愛もない団員が飛び出してきて、彼女を中心に円環を形成し一斉に楽器を鳴らす。懐かしいような耳をふさぎたくなる様な下らなくて最高級の音の洪水にまみれて彼女は一気に床一面に呪文を書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いた。一心不乱に髪を振り乱し、処女の血のインクで、賛美歌の歌詞とも読む事ができそうな呪文を、両手に握られた筆で書き続けた。

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お話
「意識」
 世界はクリーム色のどろどろで満たされていた。空気も何も無い。そのどろどろだけ。私は同じクリーム色の球体で表面はつるつるしていて、中身は同じどろどろだ。その全てを埋め尽くしているどろどろの中を私という玉は目的も無く漂っていた。私とどろどろを隔てているものはこの自意識とつるつるする殻だけだ。溶けてしまうのが幸せかもしれない。だってこんな玉でなければただのどろどろの一部になれる。そうじゃなくて何とかしたくとも手も足もないし言葉も仲間もいない。中身だって同じどろどろなのだ。そういう風に色々考えてみてもやっぱり中も外もどろどろしかない。その間に意識がある。どろどろは全てを埋め尽くしているのに意識だけはどうにもできない。どうにもできない。どうにもできない。意識だけはどうにもできない。どろどろか、意識しかない。私という意識は、どろどろになりたい、という意識を抱きながら、どろどろに99%占領されてなお、どろどろになれずに、意識を抱いているどろどろなのだ。